苗栗からバス&タクシーで泰安温泉へ
清泉温泉の次の目標地は、台湾でも屈指の人気を誇る泰安温泉。
ここもかなり山奥で、新竹駅から苗栗駅へ行き、そこからバス&タクシーもしくはホテル予約している人なら送迎サービスを使って向かうことになる。
ちなみに写真は新竹駅。
台湾には、いくつもの古い駅舎が保存されているが、この新竹駅が現存する最古の駅舎だ。
Wikipediaによると1913年に完成している。
「駅弁」が売られているのも台湾ならでは。
弁当は台湾では「便當」の字があてられている。
この時はひとつ60元の排骨便當のみだったが、結構買いに来ている人はいた。
なぜか駅ホームに置かれたスクーター。どこかに出荷される新車なのだろうか。
そして苗栗(ミヤオリー)県の中心・苗栗駅に到着。
ここは駅前にバスターミナルがある。
着いたのが夕方近くだったので、この日は駅近くのホテルに一泊し、翌朝のバスに乗った。
バスターミナルはこんな感じ。
窓口に言うと、時刻表をコピーしたものをくれる。
●新竹客運5656路(苗栗─大湖)路線&時刻表はこちら
●新竹客運公式サイト
泰安温泉まで行くバス路線はなく、苗栗から大湖行きのバスに乗り、大湖からタクシーに乗る。その途中の法雲寺口というバス停のほうが泰安温泉に近いのだが、そこで降りてしまうとタクシーを捕まえるのは非常に難しくなるので、大湖まで行ったほうが間違いない。
本数はかなりあり、午前中だけで18本もある。
私は6:45のバスに乗った。
どのバスが大湖だかよくわからなかったので、別のバスの運転手さんに聞いてみると、近くにいた男性に声をかけた。
「この日本人、泰安温泉に行くんだって。あんた連れて行ってやりなよ」
リュック背負った真面目そうな30代男性。
どうも通勤で同じバスに乗る人のようだ。
かなり早口で、単語全部つなげて話すのでほとんど聞き取れないのだが、矢継ぎ早に質問をしてきて口ごもる自分。
そのまま同じバスに乗り隣の席に座ったのだが、やはり質問は続く。
戸惑っているとそれを警戒心ととらえたのか、胸ポケットから財布を取りだした。開いた財布の中の身分証明書を見て納得した。
警察官だったのだ。
ああ、バス運転手さんが「この人一緒なら問題ないよ」と言ったわけだ。
その後、泰安温泉にある派出所の人に電話をかけて、移動の手伝いをしてやってくれと手配をし、さらに大湖から泰安温泉までのタクシーも手配してくれた。
途中からは、窓の外の観光案内までしてくれた。
大湖はイチゴで有名なところだそうで、外は見渡す限りのイチゴ畑。
泰安温泉以外にも温泉がでる場所多く、温泉旅館も点在していた。
泰安温泉にある警光山荘の話などもしてくれた。警官は優待料金で泊ることができるので、何度も行っているとのこと。
そして一緒に警察局大湖分局前のバス停で降りた。
にこりともしないので正直最初は「急に押し付けられて迷惑に感じてるのでは」と萎縮してしまっていたんだけど、本当に面倒見のいい人だった。感謝。
そして警察の前で待っていたタクシーに乗り込み、泰安温泉へ。
大湖から泰安温泉までは500元(約1,750円)だった。
せっかくなので、まずはおススメしてくれた泰安警光山荘へ。
<ちなみに帰りも>
泰安温泉に来るときは、大湖からタクシーを使ったのだが、帰りは写真撮らせてもらったホテルのマーケティング担当者が「ちょうど大湖に行く用事あるから乗っていって」と言ってくれたので、お言葉に甘えた。
大湖近郊のイチゴ畑(車中から写真を撮っていたらわざわざ停まってくれた)。
日本同様、このあたりでは観光客による「イチゴ狩り」ができるようで、そんな観光農園もあちこちにある。
大湖はなにげに大きな街で、イチゴのオブジェがたくさん。
大湖のバス停は「大湖郷公所」正面にあるセブンイレブン横にあり、ここで降ろされた。
地図でいうとここ。
大湖バスターミナルはまた別の場所のようだが、苗梨駅行きのバスはここも通過する。
バスターミナルは、おそらくここだ。
無事乗車。
記事公開日:2016/03/04