礁渓温泉ってどんな温泉?
温泉名 | 礁渓温泉(ジャオシー・ウェンチュエン) |
エリア | 宜蘭県礁溪郷 |
泉質 | 炭酸水素ナトリウム泉 |
アクセス | 台北駅から台鉄(特急)で約1時間30分 |
電車を降りると駅前すぐが温泉街!
そんなアクセスのいい温泉地、台湾ではかなり少数派なのですが、礁渓温泉がまさにそれ。しかも台北から特急に乗れば一時間半ほどで着いてしまうので、台北旅行ついでに「ちょっと台湾東部の雰囲気も味わってみたい」という人にもオススメです。
トンネルを抜けるとそこは台湾東部の海
高雄・台中など大きな都市が集中する台湾西部と異なり、東部は海岸線と高い山々が隣接する険しい地形が続いています。
高鉄もなく在来線での移動が中心になるため時間は少しかかってしまいますが、車窓風景だけでも結構楽しめるので、時間さえあればのんびり電車で温泉まわりしてみるのもいいものです。
そんな台湾東部で最初に登場する温泉が、礁渓駅から徒歩で行ける礁渓温泉。
礁渓駅を出てまず飛び込んでくるのは足湯。
駅前トータリーのかなり落ち着かない場所にあるにもかかわらず何人かが浸かっていました。
レンタカー屋さんの看板がひしめきあっています。
駅前のレンタルバイクの価格は1日200元。
駅周辺を除けばそれほど交通量も多くないので、不慣れな人でも運転しやすいかもしれません。
ただ温泉街は徒歩で十分まわれるので、内陸の五峰旗風景特定区などまで足を伸ばすなどの計画がないのなら必要はないでしょう。
温泉が流れる小川が公衆浴場そして温泉公園に
政府観光局のサイトにはこんな説明があります。
礁渓温泉の発祥は、礁渓郷徳陽村福崇寺後方に小川があって、温かいお湯が流れていたことから、当地の農民が仕事の帰りに漬かって帰っていたということです。今でもそうした名残の公衆浴場が2ヶ所残っています。礁渓温泉はアルカリ性で、無色透明です。水質に酸化カリウムや硝酸ナトリウム、重炭酸カリウム、ホウ酸など豊富な有機物質や鉱物質を含んでいます。
この温泉が流れる小川の上に小屋を立てて公衆浴場とし、今はその一帯が整備され細長い温泉をテーマにした公園となっています。
中は無料の足湯がたくさん。
旅行者はもちろんのこと、地元の方も友達や近所の人とおしゃべりしながらここでのんびり過ごしているそうです。
こちらは有料ですが、魚が足の裏の角質を食べてくれる「温泉魚」コーナーも至るところにあります。
この湯囲溝温泉公園は2005年に完成した新しいスポットで、和風情緒のある温泉公園にすべく日本企業に発注して作らせたそうです。
こんな休憩コーナーも。
温泉ホテルがひしめきあうややカオスな街中からわずか数分とは思えない爽やかな風景です。
温泉公園内の公衆浴場は男女別で裸体入浴~湯治気分に浸れる建物
至るところに点在する足湯・温泉魚コーナーを眺めながら温泉公園を奥へ奥へと進んでいくと、細長いトタン屋根の建物が見えてきます。
ここは公園ができる前からあった無料の公衆浴場で男性専用。
ここには元々、お湯が流れる川を堰き止めただけの湯船がある男性専用の「湯囲溝公共浴室」という公衆浴場が存在していたのですが、この浴場をそのまま残した上で、新たにその隣接地に公園や新共同浴場「湯囲風呂」などを整備したのであります。
有料の男女別の公衆浴場は更にその奥になります。
木造の建物に近づくと、中でたくさんの人の声が反響しているのが聞こえてきます。お湯の音も混じり、かなり賑やか。
台湾の公衆浴場には珍しく裸体で入ることができ、天井も非常に高い大きな浴室でお湯に浸かっていると、湯治客気分になります。温泉ホテルに宿泊する方もここは一度訪れるべき場所でしょう。
もう一箇所、駅の北方向300mくらいのところにも「礁渓温泉公園」があり、そちらには水着着用で入る露天の公衆浴場もあります。
駅前から温泉街が広がり温泉ホテルがひしめき合う
街なかはかなり賑やか。
温泉ホテルも至るところにあり、特に駅に向かう途中にはおみやげ屋さんもたくさんあります。
マンションと思われる建物も建設されていました。
温泉ホテルは大きなところもあれば、かなり老朽化したところもあり、台湾では特にそういうカテゴリはないのですが、ラブホテル的な感じなのかな?と思うところも。
上記の写真は駅前から湯囲溝温泉公園にかけての一帯ですが、大型の高級温泉リゾートホテルは街中を少し抜けた、山の麓あたりに点在しているようです。
記事公開日:2016/04/01