緑島・朝日温泉ってどんな温泉?
温泉名 | 朝日温泉(ヂャオリー・ウェンチュエン) |
エリア | 台東県緑島 |
泉質 | 硫酸塩泉 |
アクセス | 台東市富岡港からフェリーで約1時間で緑島・南寮漁港/港から車・バイクで約10分(緑島までの飛行機もあり)) |
とにかく爽快!台東市の東にある小さな島・緑島にある温泉で、世界的にも珍しい、サンゴ礁の中から湧き出している海底温泉です。島の南東の角に温泉施設があり、目の前に広がる大海原を眺めながらの入浴ができる非常に開放的な場所です。
目の前は大海原!サンゴ礁の中から湧き出す海底温泉
緑島へは、台東市郊外にある富岡港からフェリーで一時間、あるいは台東空港から飛行機の便もあります。島の外周道路は約20キロという小さな島ですが、ダイビングスポットも多く、特に夏は観光客だらけになる島です。
その島の南東の角に朝日温泉があります。
温泉には宿泊施設はなく、この近辺にもキャンプ場があるだけです。
(少し北に行くと民宿がひとつある)
日本統治時代には「旭温泉」と呼ばれていたそうです。
朝日温泉の湧出場所は、潮間帯の珊瑚礁の傍らにあり、付近の海域の海水や地下水が、地底にしみこんだ後にマグマの熱で温まったものが源泉となっている。分類上は、火成岩区の温泉である。
観光客が多い夏の間はバスも走っているそうですが、それ以外の時期はバイクか自転車を借りていくことになります(歩いてもいけますがちょっと時間がかかる)
更衣室・シャワールームがあり、鍵のかかる有料ロッカールームもあります。またレストランやお土産屋さんもあります(閑散期は閉まっている)。
海に向かって、かなり広めの露天風呂が階段状に作られています。露天風呂の向こうは少し下に岩場がありそして海。
露天風呂に浸かっていると、まるで温泉と海がつながっているように見え、非常に爽快です。
源泉の温度が高く、露天風呂もかなり熱めのところからぬるめのところ、冷泉までいろいろです。
階段を下りて岩場に行くと、ここにも丸い温泉が作られています。
ただ11月に訪れた時はここは海水がたまってしまっていました。
また温泉卵を作るための設備もありました。
ここは源泉直接のため火傷するほどの熱さです。このお湯が流れ込んでいる近くの岩場のたまり水もかなりの温度になっており注意が必要です。
屋根とガラスで覆われた室内の温泉もあります。
こちらには打たせ湯も。
温泉は朝6時から夜24時までの営業。
夜はライトアップされており、朝方は時期によっては日の出をここで見ることもできるでしょう。
バイクレンタルで島一周、ダイビングスポットも
歩いても3時間半ほどで一周できてしまう小さな島ですが、空港・港・飲食店など立ち並ぶエリアは島の西側に、ダイビングスポットや民宿などは島全体に点在しているため、観光客はバイクをレンタルして移動するのが一般的です。
台湾は日本の運転免許証が利用できる国なので、緑島に行く場合には現地でバイクを借りれるよう、JAFもしくは台北・高雄の交流協会で免許証の中国語翻訳シートを作っておくといいかもしれません。ツーリストインフォメーションでは無料で自転車の貸出も行っています。
車も少ない島なので、島西側の飲食店が立ち並ぶ繁華街以外は問題なく走れると思います。
岩をくりぬいただけのトンネルなどもあります。
海の透明度は高く、ダイビングスポットも多数あり一年を通じてダイバーが多数やってきています。ダイビングショップもあちこちにあり、特に夏は大賑わいとなるそうです。
政治犯が収容された刑務所跡地で人権を考える
島にはもともと政治犯などを収容する緑島刑務所がありました。
現在台湾で活躍する政治家の中にも、90年台までの長期に渡ってここに拘束されていた人が多数います。
民主主義国家になった今、過去の歴史を学び人権について考えるための場として、刑務所跡地とその一帯が人権記念公園になり、実際に刑務所として使われていた建物では、実際の施設内部や様々な展示物を見ることができるようになっています。
これらの施設は島の北部にあります。
日本でも同様に政治的自由が大幅に失われた時代がありますが、こうした施設はほとんどありません。隣国の歴史ではありますが、そこから学べることもありますので、緑島を訪れた暁にはぜひ足を運んでみてください。
記事公開日:2014/12/14