水害の危険大で移転が決まっている廬山温泉
今行っておかないと、数年後にはもう廃墟になっているかもしれない。
そんな山間部の温泉が廬山温泉だ。
台中から埔里を経由し、バスの乗り換え時間を勘案しても2時間ほどの場所。
渓流を挟んだ両脇に広がっており、中心部は土産物店やレストランが立ち並ぶ賑やかな温泉街になっており、大型ホテルも多い。
ただここ、2009年・2012年の集中豪雨で土石流が発生し、渓流に面した建物が破壊されるなど大きな被害を受けた。土砂崩れしやすい山に囲まれているため今後も同様の被害が起こる可能性は高いということで、温泉地全体として住民ごと移転が決定しているそう。
そのあたりの話は、台湾の温泉のことならここ!の温泉逍遥に詳しく書かれている。
既に営業を停止しているホテルもあると聞いていたので、かなり寂れた状態になっているのかと思いきや、そんなことは全くなく驚かされた。
夜到着したのだが、石畳の両脇にはレストランが並び客呼び込みも。
私はもっとも吊り橋に近いお店で、焼酎入りの鶏肉の火鍋。
かなり酔ったが美味しかった。
ちなみに「焼酒鶏」というメニュー。
ここは鍋がひとり分ずつになっていてひとり旅行者にはうれしい。値段も手頃だ(約770円)。
宿泊した正楊大飯店の屋外SPA。
川沿いの玉池温泉館には低層コテージの部屋が並ぶ。
これだけの温泉施設がある温泉地がなくなってしまうのはなんとも惜しい気がするが、人命に関わることなのでやむを得ない。
吊り橋の両岸がもっとも賑わっているが、そこから離れた場所にも多数の温泉ホテルがある。
もちろん営業を停止しているホテルもある。
吊り橋を渡った右側の大型ホテルは、建物入口もコンクリ塀で覆って閉鎖されていた。少し低い位置にあるので、水害で一階部分が破壊されたのかもしれない。
同じく吊り橋すぐ近くにある湯屋松田も営業しておらず、軽い廃墟化していた。
まだまだ訪れる人も多いこの温泉地。
行くならきっと今のうちだろう。
ちなみに夜の吊り橋は結構怖い。
極度の高所恐怖症という人は、バスターミナル側のホテルにしておいたほうが安全。
記事公開日:2016/03/06