陽明山の老舗ホテル「国際大旅館」
陽明山についたのは16時頃、あいにくの雨でかつ山の上なこともあり気温はかなり下がっていた。
なので周辺散策もせずまっすぐ国際大旅館へ。
創業60年以上という、このエリアでも歴史古い重厚な作りのホテルで、昔ながらの共同浴場風情漂う大浴場も人気で、日帰り利用する人も多いらしい。
自分も元々日帰り利用だけにするつもりだったが、フロントで聞いたら部屋も空いていたので一泊することに。
歴史あるホテルといえば聞こえはいいが、言い換えれば「設備が古いホテル」。
ここ数年で建てられたホテルとは異なり全体的に少々古臭い感は否めない。
管理は行き届いていてきれいで、フロントスタッフも明るく愛想よく気持ちいい対応をずっとしてもらえた。
部屋は口の字型に配置されている。
いくつかは和室だ。
で、この部屋が何やら不思議な間取り。
まず扉を開けると通路があり、突き当りにテーブルと椅子。
これは一体どういうスペースなんだ?
部屋は左手にある。
部屋にはいると真ん中に突如壁というか出っ張りが。
どういう意味があるんだろう。
ベッド上から見るとこんな感じ。
奥には椅子がふたつ壁沿いに並べられていて、バスルーム入り口にも机と椅子。
二箇所の出っ張り全部取っ払ったら部屋がかなり広々した空間になると思うんだけどなあ。何か理由はあるんだろうけど。
謎の間取り。
そして部屋の温泉。
台湾の一般的な温泉の楽しみ方は、大浴場で・・・というのではなく、個室の貸切温泉や、こうした部屋についている温泉でというものらしい。
日本人的にはちょっと違和感あるのだが、今回実際に試してみたら認識変わった。
「部屋の温泉はいい!!!」
自分一人のためだけに温泉を湯船にはり、誰に邪魔されるでもなくのんびり浸かる。ビールなんか飲んじゃったりしながら。
源泉から直接引いているためそのままだと熱いのだが、気温低かったこともありしばし時間をおけばちょうどいい温度になる。
結局、出たり入ったり、チェックアウトまでに4回は浸かったんじゃないだろうか。
タオルやアメニティはこんな感じ。
実は大浴場にも一度行ったのだが、まったく「大」とは呼べなそうな狭い風呂にあまりにたくさんの入浴客がひしめきあっていたため、服を脱ぐこともなく退散してきてしまった。
営業時間は16時半から21時までと短く、終了後に写真だけ撮ろうと訪れたら既にお湯は抜かれ、清掃が始まっていた。
桶ひとつひとつゴシゴシこすって洗っているのをみると安心する。
石造りの壁にも浴槽にも歴史を感じる。
でも狭いよね。
やっぱりここは、一泊して部屋の温泉を楽しむのが正解かもしれない。
記事公開日:2014/11/05