ハイシーズンは島内の主な観光スポットをバスがぐるぐる巡回しており、100元の乗り放題チケットを買ってそれで移動することができる。
ただ私が訪れた11月はバスはまったく走っていない時期だった。島は一周20キロ。船が着く南寮漁港や空港は島の西側にあり、朝日温泉は南東の角にあり、歩いて行くのは厳しい。
交通手段のひとつはレンタルサイクルだ。
民宿で貸し出してくれるところもあると思うが、私は空港正面にあるツーリスト・インフォメーションの無料貸し出し自転車を利用した。
後で見たら電動自転車もあったので、それも借りることができるのかもしれない。
もうひとつは電動スクーター。
島民の足で、観光で訪れる人もほとんどがこれを利用している(他に交通手段がない時期だったこともあり)。
本当は日本の免許の中国語訳をJAFに頼むか台北の交流協会(大使館に相当)で作らないとバイクレンタルはできないはずなのだが、試しに聞いてみたところ
「乗れるのか?」
「乗れる」
「OK」
と一発で貸してくれた。
免許の確認をしないどころか、パスポートの預かりなどもなく、一日のレンタル料金500元だけ渡したらすぐ鍵をくれた。デポジットすらないことにびっくりだが、島ゆえなのだろう。
電動スクーターなので運転は非常に簡単。
地元の人も観光客もほとんどヘルメットをかぶっておらず、レンタルバイク屋の人も言わないと出してくれない。
ただ観光客が風景に気を取られ思い切り車線はみだした状態でカーブから突如飛び出してくることも多い。南側は崖のすぐ下に作られた道ゆえ、落石の危険性もある。
バイクをレンタルする場合には、必ずヘルメットも一緒に借りよう。