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台湾の温泉の入り方

台湾の温泉は、もともと日本統治時代に開発されたところが多く、今でも「日式」と呼ばれる日本風スタイルの温泉が主流。ただ大きな違いはやはり「露天風呂では水着着用」という点でしょう。


露天風呂は水着、全裸はプライベートな浴室で

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日本人としてはやや違和感あるのですが、台湾の温泉文化はこうです。他人と一緒の大浴場は基本「水着着用」で男女一緒。全裸で入るのはホテルの部屋の温泉、もしくは「湯屋(タンウー)」と呼ばれる貸切個室風呂。

屋内に男女別の、水着を脱いで入れる大浴場があるホテルも多いのですが、あまり人気はないのかいつも空いています。

一方「湯屋」は大人気です。日帰り利用の場合は利用料も結構高く、ホテル宿泊の場合も利用時間が「1時間以内1回のみ」などと制限されていることが多いのですが、週末などは予約殺到して数時間待ちになることも。


日帰り温泉の価格表の見方

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上の写真は泥温泉として有名な関子嶺温泉の「関子嶺統茂温泉会館」というホテルの週末日帰り温泉利用料の看板です(クリックで拡大)

こんな風に書かれています。

二合一大衆泡湯+飲料成人400元/児童280元
三合一大衆泡湯+午或晩餐+飲料699元

「泡湯(パオタン)」とは温泉に入浴するという意味です。
大衆池というのは大浴場の意味で、室内&屋外の大浴場利用に飲み物もしくは食事+飲み物がついたセット料金です。

更にその下に「湯屋」つまり貸切個室風呂の利用料とお部屋休憩セット料金(湯屋套房)も書かれています。

二人湯屋1200元/1.5小時
四人湯屋1800元/1.5小時

「1.5小時(シャオシー)」は「1.5時間」という意味です。
注意書き欄に「毎加1人加300元」などと書かれているのですが、この一人あたり追加料金がどう加算されるのかはすみません、未確認です。二人湯屋を二人で利用する場合1200元+300元×2人=1800元になるのか、それとも三人目から必要なのか・・・後日確認して追記します。


ホテルにより作りも様々な「湯屋」

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露天大浴場だけでも十分楽しめますが、ぜひ貸切個室風呂の「湯屋」も試してみてください。このように個室が一列に並んでいるところが一般的です。これは瑞穂温泉の「吉祥庭園温泉」という、広い敷地内にコテージが立ち並ぶホテルです。

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中はこんな感じ。

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お湯は抜いた状態になっているので、入ったら最初にするのは服を脱ぐことではなく、コックを捻ってお湯を張ること。どこも湯の勢いはかなりあるので、さほど待たされません。自分のためだけに真新しい温泉を注ぐというのは、ちょっと贅沢な気持ちになれます。

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湯屋は室内が一般的ですが、宝来温泉の「芳晨温泉渡暇村」のように半露天になっているものもあります。大きな岩を組み合わせて作った湯船も風情たっぷりでした。

湯屋は1時間、1.5時間など利用時間が決まっています。
受付で手続きをし指示された番号の部屋を使います。鍵を渡されることもあります。

お風呂から上がる時には自分が使ったお湯を抜いてでてきます。


温泉と冷泉、入浴と涼みを繰り返しながら長時間入浴

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年間通して気温の高い南国ゆえかもしれませんが、温泉入浴スタイルにも違いがあるようです。写真は確か、手前が熱泉で奥は冷泉。場所は台湾南端の四重渓温泉で11月でも気温はかなり高め、冷泉に浸かっている人もかなりいました。

温泉のほうも、38度~40度のぬるめの湯船、40度以上の熱めの湯船という風に水温を何段階か設定しているところが多く、利用者は熱い温泉・ぬるい温泉・冷泉を順番にまわりながら、比較的長時間入浴します。

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また休憩施設が設けられた温泉も多く、持ち込んだ飲み物を飲んだり、果物など食べながらくつろぐ家族連れの姿もよく見ました。

このあたりは「水着着用」のメリットかもしれません。
さすがに素っ裸ではそんな長時間涼めませんし、家族やカップルも男女でわかれてしまいますので。


ホテルの部屋のお風呂ももちろん温泉

日本では温泉地のホテル・旅館で「温泉に入る」と言えば一般的に「大浴場」を指しますが、台湾ではむしろ部屋のお風呂が重要視されているという話を何かで読みました。

「部屋の狭い風呂じゃなあ・・・」

なんて最初は思っていたのですが、部屋温泉もなかなかいいものです。

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これは陽明山の老舗ホテル「国際大旅館」です。
コックをひねると部屋中に硫黄の匂いが充満し、温泉気分も高まります。

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湯船の縁に瓶ビールとグラスを置き、飲みながら入浴できるのも部屋温泉ならでは。

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台北からも近い烏來温泉「烏來温泉山荘(スプリング・スパ)」の部屋の浴室からは、窓の外の渓流や山など風景も楽しむことができます。

台湾で温泉ホテルを選ぶ時には、大浴場だけでなく是非、湯屋そして部屋の風呂も要チェックです!

記事最終更新日:2014/12/01
記事公開日:2014/12/01
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