台湾温泉ガイドTOP > 管理人レポート [2016年]

台湾を横断する山岳道路「中部横貫公路」を走るバスで太魯閣へ

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今回もっとも不安だったルートがここ。
台中から廬山温泉に行った後、台湾中央部の山岳地帯を越えて台湾東部に行き、太魯閣渓谷にある文山温泉に行きたい。

しかし山岳地帯を越える道は「中部横貫公路」のみと限られており、そこを走るバスも1日1便のみ。

このコース案の下辺の部分のC(廬山温泉)→D(霧社)→E(梨山)→F(天祥)だ。

結論から言うと、無事計画通りバスを乗り継いで、廬山温泉から太魯閣渓谷の天祥までたどり着くことができた。

先にバスの時間だけ書いておく。

09:45 廬山温泉発(南投客運6661路/廬山→埔里)
10:05 霧社着
12:10 霧社発(豊原客運6506路/豊原→梨山/豊原発09:10の一日一便)
13:30 大禹嶺着
15:00 大禹嶺発(花蓮客運1141路/梨山→花蓮/梨山まで行くのは一日一便)
16:30 天祥着

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廬山温泉で乗った埔里行きのバスは、霧社のセブンイレブン前で停車した。

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向かい側にもバス停があり、梨山方面に行くバス乗り場はそっちだ。

問題は、豊原客運6506路が何時に霧社を通過するか、ネット上で中国語で検索しても情報が得られなかったこと。始発の豊原を出発するのは9:10。以前この路線を走った日本人の旅行記を読むと、おそらく霧社は11時半から12時の間に通過するのだろうと思われた。

セブンイレブンの女性スタッフに聞いてみるとこんな答えが返ってきた。

「12時頃よ」

ふむふむ。
疑っているわけではないが、道を渡り反対側の食堂の女性にも聞いてみると、もう少し早い時間の答えだった。

おそらく途中バス停通過時間の定時があるわけではなく、長距離を走っているバスなのでずれも生じるのだろう。

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なにしろ、険しい山の中。
これだけのバス停に停まるのだから。

ちなみに最初は霧社ではなく埔里まで戻って、そこから豊原客運のバスに乗る計画だった。
小さな集落の霧社より、埔里のほうが時間なども確実かなと思って。

ただ前日に埔里で乗り換えた時、バスターミナル内に豊原客運の時刻表がなく、他のバス会社のスタッフに聞いたところ別の場所から出発するとのこと。どうも市内中心部には入ってこず、幹線道路上にバス停があるようだ。それを探すのは難しい気がしたので、霧社にした。

バス停も同じ場所で、こちらで正解だった。

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バスは、セブンイレブンの女性が行っていた12時を10分だけ過ぎてやってきた。
最初、自分の「梨山」の発音が悪く通じず「そこにはいかない」と言われたが、うっかり逃したら一日一便ということで必死に食い下がり、梨山行きで間違いないことを確認し乗り込んだ。

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それにしても霧がすごい日だった。
見事なまでに何も見えず、まるで雲の中を走っているよう。

景色見えたら絶景間違いなしの、連なる山々を見下ろせる道なんだけど。
ちなみにこの公路の最高地点は、下記の記事によると標高3,275mの武嶺(元南嶺)とのこと。

●合歓山国家森林遊楽区

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地図で言うとこんなところを走る道だ。

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感動するのは、視界が10メートルもない道を結構なスピードで走っていること。
さらに二人乗りのバイクも頑張って飛ばしていた。

バスの中ですら凍えそうなのに、バイクでこんな道を走るなんて・・・しかも次のカーブが右に曲がっているのか左に曲がっているのかすら相当近付かないと見えない。怖すぎる・・・。

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ちなみにバスと言ってもミニバス。
これは途中の「翠峰」か「武嶺」で停まった時の写真。

ミニバス内にはもちろんトイレないので、途中何度か休憩が入る。
写真に写っているお兄さんは途中で車酔いしてしまったらしく、つらそうな顔でビニール袋を握りしめていた。

乗り物酔いには強い自分も、本を読んでいたこともあり少し気持ちが悪くなりかけた。車酔いしやすい人は絶対通ってはいけないルート。終わりのないカーブの連続で、バスに乗っているだけなのに筋肉痛になりそうなほどだ。

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ここは合歓山国家森林遊楽区の入口。
せっかく来ても何も見えないんだけどね。

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その後は下り坂が続き、次第に霧も晴れてきた。
そして梨山より手前の大禹嶺で、運転手が言った。

「天祥に行くんだろ、だったらここで下りろ。梨山まで行ったら乗り換え間に合わなくなる」

最初の計画では、梨山に14時頃到着し、15時発の花蓮行きバスに乗る予定だった。
しかし大禹嶺を通過するのが15時だから、梨山まで行ったらダメなのだと。

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半信半疑ながらも、同じバスに乗り合わせていた旅慣れた日本人男性と一緒に降りたが、集落すらないトンネル手前のバス停だ。

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あるのは公衆トイレと、建設会社の待機所的な建物、観光客向けに野菜や果物を売る店が一軒。
こんなところで一時間半なんて凍えちゃう。

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ちなみにこんな場所だ。
なにしろ、かなり下がったとは言え標高2,600m、そりゃ寒いよ。

この写真を撮った時に人が多いのは、太魯閣方面行の道に交通規制がかかっていて、警察官が一台ずつ車を止めていたため。

後で知ったが、1月に太魯閣で大規模な土砂崩れが発生し、道は通行できるようになったものの、復旧工事は終わっておらず通れる時間帯が限られていた。そのため、バスの時間も変わっており、車もこうして規制がかかっていたのだ。

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そして身も心も凍えそうになったところにバスがやってきた。
この時は本当にうれしかった。本当に寒かったので。

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途中、小規模な土砂崩れの場所を何か所か見かけた。
土砂崩れがあると、側溝も埋まってしまうのだろう。それを掘り起こす作業員たちもたくさんいた。

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災害大国の台湾。
とくに山岳地帯は大変だ。

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トイレ休憩地点で撮影。
晴れてきたとはいえ、まだ霧が濃く立ち込めている。

終始、よくこんな場所に道を作ったなと驚くほどの切り立った斜面だった。

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そして無事、太魯閣渓谷観光の終着点でもある天祥に到着。
それまでの険しい風景から一転、突如大勢の観光客がのどかに写真撮りながら歩いている風景を見て、左右に激しく振られまくった峠道や凍える三叉路の記憶がよみがえってきた。

無事横断できてよかった!

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この道はまた、天気がいい時にもう一度横断してみたい。

記事最終更新日:2016/03/07
記事公開日:2016/03/06
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