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新竹県の山間部「清泉温泉」へのアクセス

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ちょっと地味すぎるかな?と前回飛ばしていた「清泉温泉」は新竹県にある古い温泉地。日本統治時代は「井上温泉」と呼ばれていたそうで、西安事件を起こし国共合作を実現させた張学良が幽閉されていた場所でもある。

そして・・・結構行きにくい場所にある。
そんなわけで出発は早めにし、台北駅発6:30の特急「自強」チケットを購入した。

まずは新竹県の中心、新竹までの一時間ほどの列車旅だ。

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新竹駅で、山間部に向かうローカル線「内湾線」に乗り換える。

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目的地は「竹東」。
チケットは列車の中で検札にまわってきた車掌さんから購入した。

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新竹から竹東までは32分ほど。
あっという間についてしまった。

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念のため帰りの列車の時間も写メしておく。
一時間に一本だ。8時半から19時半までの便はほとんどが竹中止まりだが、新竹─竹中間は日中30分おきに列車があるので問題なく乗り継ぐことができるし、六家駅に行って台湾版新幹線・高鐵に乗り換えるという方法もある。

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しかし問題はここからだった。
清泉温泉へ向かうには新竹客運5630便のバスに乗る必要があるのだが、駅前を見回してもバスターミナルらしきものが見当たらない(バス停はあったが該当する路線は停まらない)。

バス待ちの男性に聞いてみると「ずっと向こうだ。円形の交差点に行け」と。その後ロータリーの交差点にあったセブンイレブンでスマホ地図アプリを見せながら店員さんに場所を教えてもらうと、実はかなり離れていることが判明した。

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地図でいうとここだ。

実際にはこの竹東バスターミナルまで行かなくても、122路を南東方向に進んだところにある「市場前駅」から乗ることもできるのだが、徒歩5分くらいなので時刻表もあり始発に乗れるバスターミナルまで行ってしまったほうが安全だろう。

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途中にはこんな市場もある。
バスの時間まで余裕があるなら、市場散策も楽しい。

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バスターミナルの少し手前・通り反対側には結構にぎわっている食堂もあり、ここで食べた焼き餃子は汁たっぷりでなかなか美味。

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そして無事たどりついたバスターミナル。

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時刻表を確認すると、次の清泉行きバスは9時20分。

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●新竹客運5630路(竹東─清泉)路線&時刻表はこちら
●新竹客運公式サイト

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チケットはバス車内で買えばいいとのことだったので、停まっていたバスに乗り込んだ。

「清泉温泉に行くバスですよね?」
「温泉?温泉は今ないよ」
「ええええっ!?」

どういうこと?
軽いショックを受けつつ、ここまで来て引き返すのも悲しいので行くことにした。

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竹東の市街地を抜けると風景はあっという間に「山景色」。
ただただ、くねくねと山道を登ってゆく。

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そのうち霧で真っ白な世界になり、まるで雲の中を走っているような状態になってしまった。もともと数人しか乗っていなかった乗客も、そんな霧の世界にひとり降りまたひとり降りで、最後は私ひとり。

乗り込む時に「清泉行っても温泉はないよ」と言ってくれた運転手さんと少し会話などしながらの山道だ。

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そして到着!
がけ崩れによる交通規制なども特になく、竹東からちょうど1時間だった。

「吊り橋もあるし、このあたり散策してくればいいよ」と運転手さん。

吊り橋が2本ある以外、建物もさほどなく、温泉街的な賑やかな雰囲気もなく、自家用車で来ている観光客がちらほら歩いている程度。

それでも渓流が流れる山間の澄んだ空気と風景は、ただ歩いてあたりを見回しているだけで心地よくなる。

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帰りのバス乗り場は、降りた場所からちょっとだけ手前に戻り、飲食店が並ぶ一角を突き抜けた場所。「新竹客運」のバス停がある。

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帰りのバス発車時間を確認。
一日8本で最終は16:55だ。

温泉があって、いい雰囲気の民宿でもあれば一泊する予定で来たんだけど・・・これは日帰りで十分だな。

記事最終更新日:2016/03/07
記事公開日:2016/03/04
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