台湾温泉ガイド

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谷関温泉ってどんな温泉?

温泉名谷關温泉(グーグァン・ウェンチュエン)
エリア台中市和平区
泉質弱アルカリ性炭酸泉/飲用可
アクセス台中から鉄道+バスで約2時間

谷関温泉は、台中の東約60キロの山岳地帯にあり、3886mの雪山など高い山々が連なる山脈の少し南、台湾の東西をつなぐ縦貫公路沿いにあります。

  1. 原住民タイヤル族によって明治時代に発見される
  2. 温泉スタイルのバリエーションも豊かな大型温泉リゾートホテルが立ち並ぶ
  3. 吊り橋に温泉文化館、養殖マスの料理も人気


原住民タイヤル族によって明治時代に発見される

山岳地帯の渓流沿い一本道の途中にあり、まるで関所のような立地からつけられた名前が「谷関温泉」だそう。海抜は800m、もともとタイヤル族によって明治時代に発見されたため「明治温泉」とも呼ばれていました。詳しい説明は政府観光局のサイトにあります。

1907年に、現地に暮らすタイヤル族によって発見されました。明治時代に発見されたことから「明治温泉」とも呼ばれていました。日本時代に警察の招待所がここに作られていました。当時、台湾で一般に利用できる温泉として経営されていたのは北投、四重渓、知本、そしてここ、谷関のみでありました。ここの温泉は良質の弱アルカリ性炭酸泉で、露出温度は62度、入浴する際の水温は約48度前後。その水質はPH値7.6と良好であるため、入っても肌を傷めないです。また温泉水は入浴するだけでなく、飲むことも可能です。谷関ホテルでは温泉水を使ったコーヒーを提供しており、好評を博しています。

●政府観光局「谷関温泉」

明治天皇がこの地を訪れ温泉に浸かった後、男の子を授かったという話もあり、「生男湯」としても知られています。


温泉スタイルのバリエーションも豊かな大型温泉リゾートホテルが立ち並ぶ

歴史の長さもあってか、谷関温泉は温泉街も賑やかで、バス停周辺そして吊り橋を渡った対岸に大型の温泉リゾートホテルが立ち並び、なかなか活気のある温泉地になっています。

ホテルも豪華な作りのところが多く、スパ施設も和風のものからバリ島リゾート風まで様々。周辺は自然遊歩道も整備されており、温泉街には養殖マスの料理を出してくれるレストランが軒を並べ呼び込みをしています。

バス本数はかなりあるので、台中から日帰りで行くことも可能ですが、できれば一泊してゆっくり自然満喫し、個性豊かな温泉をはしごしたい場所です。


吊り橋に温泉文化館、養殖マスの料理も人気

谷関温泉は渓谷に沿った細長い温泉街で、バス停や温泉文化館などがある渓流の南側と、吊り橋を渡って行く北側の一角があります。どちらにも大型温泉リゾートホテルが立ち並んでおり、端から端までのんびり歩いても20分かからないくらいでしょう。

いくつか吊り橋も観光スポットになっています。

びっくりするのは、吊り橋のすぐ下も温泉になっていること。
この谷関吊り橋の手前に見えるのは、谷関大飯店の温泉です。その更に下には水の勢いもかなりある渓流が流れていて、なかなか魅力的な環境です。

渡った先にも、明治温泉大飯店の温泉があり、こちらも眺め抜群です。

温泉街の中心部には「谷関遊客中心(ツーリストセンター)」があり、それに隣接して「温泉文化館」があります。管理人が訪れた際は残念ながら改装工事で閉鎖されていましたが、入場料は無料で、温泉にまつわる展示がいろいろあるそうです。

温泉文化会館は国営で、中では温泉ができるさまを説明した地質の模型や中国の温泉入浴の歴史、世界各国の入浴方法、そして体にいいという温泉体操まで、豊富な展示がなされています。特に台湾では日本に近いスタイルの入浴が一般的であり、一味違った温泉の入り方をここで学ぶのもおつなものではないでしょうか。

●政府観光局「谷関温泉」

温泉文化館の裏手の階段を降りて行くと、谷関温泉公園があり、無料で入れる足湯も設置されています。

谷関遊客中心から少し東に歩くと「小吃街」。
小吃とは屋台料理など軽い食べ物を指すのですが、実際にはがっつり食事ができる場所です。店頭のイケスをよく見るといけすにはチョウザメの姿も。

名物は養殖のマス料理。
「三菜一湯 400元」などの看板があり、おかず3種もしくは四種にスープがついたコースがどの店でも用意されています。